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栗山 将; 中瀬 吉昭; 一色 節也*; 砂塚 英夫*; 藤本 郁夫*; 高橋 享*; 八橋 元治*; 新元 孝*
藤倉電線技報, (56), p.25 - 32, 1977/00
原子力発電所で使用される電気ケーブルには、設計基準事故の一つである冷却材喪失事故(LOCA)が起っても、その性能を発揮することが要求されている。この事故時には、高温高圧水蒸気下で放射線も加わった環境になる。本報告では、放射線照射下における絶縁材料の電気特性について検討するが、この特性変化の主因である放射線誘起電流および、その減喪を取り上げた。短寿命、および長寿命荷電担体の評価、その減喪挙動の検討から、高線量率下では短寿命担体が支配的であり、低線量下では長寿命担体が支配的であることを明らかにした。また、化学構造も重要な役割を演じているが、これを明確にするためには、結晶性等材料の微細構造の役割も明らかにすべきことを主張した。